東日本大震災からはや四ヶ月、菅政権の混迷に付け入るかのように、近隣諸国が我が国の領土主権に対する侵害を活発化させています。海洋進出を進め、南シナ海の緊張要因となっている中国の船舶は尖閣諸島の周辺海域に度々出没し、我が国固有の領土である北方領土ではロシアが軍備強化に着手、5月には韓国の野党議員数名が国後島に不当上陸しました。また、韓国は竹島近くの海上で海洋基地の建設計画を進め、竹島の実効支配を強めようとしています。
左から、小礒明氏、山際澄夫氏、中山義隆氏、木村三浩氏
今回のフォーラムでは第一部で昨年の尖閣事件以後の中国の動きを中心に分析した。
山際澄夫氏
ジャーナリスト
沖縄では左翼革新勢力が優勢とのイメージがあるが、第一部に出席した中山石垣市長はこれとは一線を画し、領土問題で中国に対し毅然とした姿勢で臨んでいる。その中山市長のもと、石垣市では今年の1月に「尖閣諸島開拓の日」を定めた。
中山義隆氏
石垣市長
事件後は小康状態にあるものの、今回のフォーラムで中山市長は今のような対応のままでは尖閣はいずれ中国に奪われると警鐘を鳴らした。そのための方策は日本の実効支配を海外に明示することであるとし、有人常駐の灯台建設、漁船避難用の桟橋の設置、法的にしっかりした立場の人が上陸することなどを提案した。
小礒 明氏
東京都議
その上で中山市長は与那国島への自衛隊誘致問題を例に、日本の最高レベルの安全保障の問題を自治体に押し付ける政府の姿勢にも疑問を呈し、尖閣・与那国・石垣が奪われシーレーンもなくなってから騒ぐのでは遅いと結んだ。
木村三浩氏
一水会代表
これを受け小磯都議は、海軍力強化など中国は海洋覇権を目指す動きを着実に強めていることを指摘。その上で、昨年の事件も偶発的な出来事でなくそうした流れのなかでの行動とした。さらに与那国には警官が2人しか駐在していないことを例に、国境の離島への支援の重要性にも言及した。
木村代表は中国を刺激するのをおそれる政府が中山市長の行動を公表しないなど政府の領土防衛意識の欠如を批判。さらに中国・台湾との間での漁業権問題を放置したことも政府の怠慢と指摘した。

